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頓服薬の服用方法


頓服薬は、一般的に発作時や症状のひどいときに一時的に飲む薬です。
頓服薬でも、例えば、かぜ薬や胃腸薬の容器または被包には、「一日3回食後服用してください」と表示されており、通常症状がおさまるまで数日問服用します。

【解熱鎮痛剤】
一般用では鎮痛作用と解熱作用がある解熱鎮痛薬が市販されています。
頭痛、歯痛、抜歯後の痩痛、月経痛、外傷痛の鎮痛等や悪寒・発熱時の解熱のある時に服用します。続けて服用する場合、なるべく空腹時をさけ一日2回服用の製品は6時間の間隔、一日3回服用の製品は4時問の問隔をおき服用します。
胃の痛みには解熱鎮痛薬ではなく、鎮痙薬を用います。
高熱の場合は解熱剤を服用すると同時に、氷枕や冷水で冷やすばかりでなく、薄着にしたり、掛け布団を薄くしたほうがよいでしょう。

【下剤】
通常便通が数日なく、さらに腹部の膨満感や吐き気などのある場合に用います。
寝る前に服用しますと、翌朝便通があるのが普通です。野菜、果物、水分のあるものなどを多めにとり、適度の運動をし、薬を用いないで済むように普段から心がけましょう。

【鎮咳剤】
から咳が強いときに服用します。通常一日4回以上の服用は避けてください。
この他、医療用医薬品(医師が使用するか、医師の処方せんや指示に基づき使用されることを目的とするもの)としては、以下のものがあります。

【狭心症発作止めの薬(舌下錠)】
狭心症の発作が起こったときに服用しますが、乱用は危険ですので医師の指示を守ってお飲みください。
舌下錠というのは、舌の下に錠剤を入れて服用するもので、薬が口腔内の粘膜から直接吸収されるため、通常1分以内に効果が現れます。噛み砕いたり、飲み込んだりしないように注意してください。最近では、発作予防に軟膏やテープ状の貼り薬も使われています。

【睡眠薬】
不眠症というのは、眠れないという苦痛で心身が緊張し、興奮するために起こることが多いのです。医師の指示に従い、1回量を厳守して服用しましょう。乱用してはいけません。また、薬の種類と量によっては翌朝眠気が残ることがあります。
アルコール類との併用は避けてください。

【喘息発作止めの薬】
乱用は危険ですので医師の指示を守って服用してください。内服薬のほかに坐剤や吸入薬もあります。

【検査薬】
検査前に決められた日時に服用します。病院から渡された用紙の指示どおりお飲みください。


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