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糖尿病

私たちは、食べた物を体内でブドウ糖に変換し、エネルギー源としています。洋服から分泌されるインスリンというホルモンが不足すると、血液中のブドウ糖(血糖)が効率よく利用処理されず、その血中濃度が高くなり、尿の中にもブドウ糖が排泄されるようになります。
血糖の値が慢性的に高くなっている状態を糖尿病といいます。

糖尿病は、今や40歳以上の日本人の10人に1人はいるといわれています。たいした白覚症状もなしに徐々に病気が進行してしまい、気付いた時には相当悪化した状態になり、視力障害、腎臓病、心筋梗塞、脳卒中、神経障害などの合併症による死亡や障害で一生悩まされ続けることにもなりかねない病気です。
しかし、早期に発見し、適切な管理(食事、運動、薬物)を継続すれば、糖尿病の合併症を予防し、健康な人と同じ様な生活ができます。

「治療方法」
【食事療法】
治療の基本は食事療法です。その人によって決められたエネルギー量を守れば何を食べてでもよく、特別の食事ではありません。家族ぐるみで勧められる健康食です。
【運動療法】
スキーやサッカーのような激しい運動ではなく、いつでも、どこでも、一人でも、気軽にできる運動をしましょう。これはインスリンの感受性を高め、血液中の糖の利用を盛んにし、肥満予防、ストレス解消にも効果があります。ただし、血糖値が低くなる食前や、重篤な合併症のある人は避けましょう。
【薬物療法】
食事療法や運動療法でうまく血糖値がコントロールできない時に行われます。不足しているインスリンを注射で補う方法と、インスリンの分泌を促す内服薬があります。


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